電子定款認証 (2) 定款の作成

電子定款作成マニュアル目次

  1. 事前準備
  2. 定款の作成
  3. 電子署名
  4. オンライン申請
  5. 定款の受け取り

電子定款とは従来の紙媒体での定款の提出とは異なり、パソコンを使用し電子ファイルで提出する方法の事を指します。

ここでは会社設立に必要な定款の文章を作成し、PDF化するまでの手順を説明します。

定款とは会社の基本的な規則(株式の発行数や役員の任期など)を記したものです。法人設立登記を行う為に公証人役場で定款を認証してもらう必要があります。

2.1 定款の文章を書く


【なぜ行うか】指定公証人にオンライン申請に通るように審査してもらうため。

【やることの概要】電子定款には紙を使わず、パソコンで作った文書を使用します。まず始めに、定款を作成するために日本公証人連合会HPで定款例(http://www.koshonin.gr.jp/index2.html)を参考にしながら文書の文言を書きます。

2.2 公証人に定款をチェックしてもらう


【なぜ行うか】本申請(?オンライン申請)で不備が見つかると、その間の手順を全てやり直さないといけないため

【やることの概要】次に作成した定款に不備がないかを指定公証人チェックしてもらう必要があります。会社設立の為の定款認証は会社・法人の本店所在地を管轄する法務局・地方法務局の公証人でなければ取り扱うことができないことになっているので、公証役場http://www.koshonin.gr.jp/index2.html)に問合せ、定款認証をしてほしいという旨を伝えます。役場にもよりますが、電話やメール、対面によって修正箇所を指導してもらうことができます。定款が完成すれば?-3に、定款に不備があれば?-1に戻り、問題の無い文章になるまで修正を繰り返します。確実に本申請に通るように厳密なチェックが行われます。

2.3 定款をPDFに変換する


【なぜ行うか】電子署名はPDFファイルに対して行うため。

【やることの概要】Adobe Acrobat というソフトウェアを使用して、wordなどで作成された定款をPDFファイルに変換します。PDFファイルにできるのであればソフトウェアは特に指定する必要はありませんが、電子署名を行うためにAdobe Acrobat 5/6/7のいずれかを使用することになります。しかし、2007年6月26日現在Adobe Acrobat 8しか販売されていなく、8はまだプラグインに対応していないので法務省が対応するまで8では電子署名ができません。ちなみに

Adobe Acrobat 7の体験版(Adobe Acrobat 7の体験版ダウンロード)を使用し、動作確認を行うこともできます。そうしてwordなどで作成した定款をPDFファイルとしてパソコンに保存します。